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レイチェル・カーソン「自然は美しい」という感性で戦った勇敢な女性

zatugaku

この記事の所要時間約 7 分

 
 人間には感性が備わっている。その体の中のセンサーを鋭くすることで、痛む人と共に痛み、喜ぶ人と共に喜ぶことができる。感性が豊かであるということは「人間らしい人間」ということができるかもしれない。

レイチェル・カーソンとは?

 レイチェル・カーソンが世に知られることになったのは『沈黙の春』と呼ばれる書籍。彼女はDDT(主に殺虫剤に使われる薬品)と呼ばれる環境に危険な薬品を「危険」と糾弾した。

 当時DDTは蚊などの害虫を駆除する農薬として空中散布され、害虫から野菜を、人の命を守る有効手段として用いられていた。DDT開発に携わった人の中にはノーベル賞を受賞した人もいたという。

 その中で、DDTを真っ向から批判した『沈黙の春』は化学薬品企業を主体とした産業界からバッシングを受けた。しかし、彼女が薬品そのものを否定したことは一度もない、「過剰散布する事」に警鐘を鳴らしたに過ぎない。

 レイチェル・カーソンに情報を提供した協力者は解雇され、政府(農務省)もDDTが他の動物に及ぼす悪影響を軽んじ、反対を無視していたという。

沈黙の春が及ぼした影響

 当時は害虫の生態系以外の昆虫の存在が無視されていた、つまり、DDTがたとえ有効であってもその薬品に免疫を持った昆虫が生まれてくれば意味が無い。分かりやすく言えば、20年前の殺虫剤を今のゴキブリに使っても死なないということだろうか。

 従って、完全に害虫を根絶することは不可能ということだ。ある害虫の撲滅を考えるより、共存の手段を考えなければならなかった。しかし「人間が自然を支配する」事が主流だった当時は、産業界の発達に伴って「根絶」に重きが置かれすぎたという。

 レイチェル・カーソンは沈黙の春によって、殺虫剤の影響が人間(子供)にまで及んでいることを告発。世間に衝撃を与えた。今でこそ「ECO」という言葉が世界的になり、人間と自然の共生は当たり前だが当時それを表明することはかなり勇気のある行動だったのではないか。

 しかも、当時はまだ活躍の場を与えられていなかった女性が深刻な病を患いながらである。その勇敢さに敬服する。

 産業の発達が与えた不健全さという意味では日本も同様の事が起こっている。産業界の発達に伴って木造建築ブームになり、日本の山の至るところで杉の栽培(植林)がなされた。現在でも車で峠を越える時必ずと言っていいほど杉並木を通過する。

 それはスギ花粉症など、人体に影響を与える木になり、皮肉なことに木造からコンクリート建築に代わったことで一度落ちた花粉がコンクリートによって付着せずにまた風によって飛散し、悪影響を受ける結果になってしまった。因みに植林を推奨していたのは当時の農林水産省だ。

 沈黙の春は当時6章までだったそうだが、最終的に17章にまで及んだという。レイチェル・カーソンは「…今や人間は母親の体内に宿った瞬間から老いて死ぬ瞬間まで危険な化学薬品の影響から逃れることはできない」と述べている。現代にも当てはまる身に迫る言葉だ。

 彼女は自然が美しいという人間の感性を、化学者たちの議論の中に盛り込ませた。化学がすべて善ではないという事を人間の感性を重視するというアプローチで論破していこうとした。

 ケネディ大統領が過剰散布を取り上げ、レイチェル・カーソンの名前を引用したことで、一挙に話題を集めた。

 そして、出版された沈黙の春は2週間でベストセラーになったという。

私が一番心に残った彼女の名言

 彼女が広島原爆投下について知った時の言葉だ

私は世間知らずでした。天国には人類の過ちを包み込むだけの広さがあり、海には深さがあり、大地はその過ちを修復することができると思っていました。
原子力の使用により、私たちがそのすべてを破壊できるだけの力を持っていることに気づかされました

 私が注目したのはこの言葉そのものというより、50歳を超えた彼女が老いてなお変わろうとしていたことだ。年をとるに連れて頑固になっていくのではなく、「私はいつでも変わりますよ」という謙虚な姿勢がこの言葉に表れている。この言葉にみる彼女の人となりに好感が持てる。

 大人になるにつれての知識が、子どもの時の感性を台無しにしてしまうことがある。人間が自然と共存してくためにはまず、自分の子どもたちに「美しいものは美しいと素直に表現できる感性」を育てなければならない。

 そうしないと、環境問題が次世代に受け継がれた時に「さほど重要でないこと」として議論されていくことに繋がってしまう。もし自分が何らかの知識によって感性が鈍くなっているなら、原点に帰り子どもと正面から向き直す必要があるかもしれないと考える。

 彼女の名言「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないという言葉(センス・オブ・ワンダーより)は子どもを持つ親として考えさせられる言葉だ。

今日のまとめ

 Googleロゴ「レイチェル・カーソン 」が残した言葉が良すぎる
 Googleは本当に良い人物を毎回チョイスしてくれる。おかげで、調べることができ子育てにも役立てることができた。

 NAVERまとめでも感謝の意味を込めて上の記事を作成してみたがいかがだろうか…。
 

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